ともに生き ともに創る 彩りのまち調布 市報ちょうふ 【1】 No.1752 令和5年(2023年)12月5日号 ■発行:調布市(毎月5日・20日発行) ■所在地:〒182-8511東京都調布市小島町2丁目35番地1 ■編集:行政経営部広報課 ■市ホームページ:https://www.city.chofu.tokyo.jp/ 市役所代表:電話042-481-7111 CONTENTS(主な内容) 令和5年度上半期の財政状況…5 12月はパラハート月間(障害者週間)…12・13 映画のまち調布シネマフェスティバル…14 マルシェドゥ調布…16 市報ちょうふの配布に関する問い合わせ 市報ちょうふ配布コールセンター(配布受託業者株式会社小平広告) 電話042-300-3131 ●他人事じゃありません!サポート詐欺って、知っていますか?  「サポート詐欺」とは、特殊詐欺の一種で、インターネット閲覧者に嘘のポップアップ画面を見せて、偽のサポート窓口に電話をさせ、修理費用を騙し取ろうとする詐欺です。さまざまな年代の人が騙されるケースが増えています。  今回は、その手口と対策をお知らせします。 問い合わせ/総合防災安全課電話481-7547 詳細は2面・3面をご覧ください ●手をつなぐ樹(433) たとえ故郷を持たずとも  「失礼ですが、ご出身はどちらでいらっしゃいますか」という会話が極めて自然に成り立つ自治体はと言えば、47都道府県中では、当然、東京が筆頭だろう(註)。  私も話の接(つ)ぎ穂を含めて、初対面の方などによくその質問を投げかけさせて頂き、楽しいお国自慢を拝聴したりしている。  また、「ふるさとは遠くにありて」、「ふるさとの山に向ひて」、「ふるさとの訛りなつかし」などの故郷を慕う短歌が、いつの時代も多くの人の支持を得ることはもちろん理解できる。  しかし、このテーマについて私自身は個人的にはまったくの異端であり、そのような心情に深く共感することはない。なぜならば私は父が転勤族だったために、出生以来、中部(新潟)、四国(高松)、中国(広島)、近畿(大阪)、そして現在の関東へと転々と移り住んできた。また、両親の郷里である九州(宮崎)と東北(宮城)には居住経験がない。したがって結局、どの地にも明確な郷土意識というものを持ち得ないまま今に至っている。誠に残念ながら。  それゆえに以前は、ある種の感情にとらわれることが時折あった。それは、私のように望郷の念という感覚を持ち得ないものは、所詮寄る辺ない身の上なのだという索漠たる思いだ。  だが現在私は、自分が人生を通じて最も長く住み、自分にとって終の棲家となった調布において、人々の細やかな温かみに触れる極めて多くの機会を持つことを通じて、このまちがふるさと同様の大きな安堵感を今後も与え続けてくれると確信することができている。 (註)ただし、地元出身者の割合がもっとも低いのは必ずしも東京ではない。国立社会保障・人口問題研究所の2016年「第8回人口移動調査」によれば、47都道府県中、東京(54.4%で下から4番目)より低いのは、埼玉(52.8%)、千葉(52.1%)、神奈川(51.8%)の3県。逆に、上位3県は、新潟(88.0%)、秋田(88.0%)、岩手(87.6%)。 調布市長 長友貴樹 ●市報12月5日号の掲載情報は11月27日時点のものです