94ページ  (D-2) バリアフリーのまちづくり  障害の有無に関わらず,誰に対してもやさしいバリアフリーのまちづくりをハード,ソフトの両面から推進します。   前計画期間の振返り  ● 旧バリアフリー基本構想が目標年次を迎えたこと等から,調布市バリアフリー推進協議会での議論や,まちあるき点検の実施,市民及び事業者との意見交換等,様々な形で検討を行い,改正バリアフリー法に基づき,バリアフリーマスタープランとバリアフリー基本構想を令和4年4月に新たに策定しました。(交通対策課)  ● 調布駅前広場の整備について,交通管理者などの関係機関協議や市民参加を実践しながら,令和3年3月(令和5年3月改定)に調布駅前広場整備計画図を決定・公表しました。バリアフリーの観点として,視覚障害者誘導用ブロックの配置について,専門家や障害者団体と意見交換を行い,配置を決定しました。(街づくり事業課)  ● 放置自転車対策や自転車等駐車場の整備方針を定める「調布市自転車等対策実施計画(改定版)」を令和3年3月に策定しました。(交通対策課)  ● 調布市福祉のまちづくり推進計画に記載している事業について,振り返りや今後の方向性を確認するとともに,庁内連絡会を開催し,情報共有を行いました。また,東京都福祉のまちづくり条例施行規則が改正されたことに伴い「だれでもトイレ」の表示方法について,調布市福祉のまちづくり条例施行規則を改正し,各公共施設においてトイレの表示変更を行いました。(福祉総務課)   今後の課題  ◆ ハード面・設備のバリアフリーの推進  障害の有無に関わらず誰もが利用しやすい施設,道路,交通機関など,事業者とも協力しながら更なるバリアフリー化を進めていくことが課題です。また,バリアフリーに関する情報をわかりやすく発信していくことも必要です。 95ページ  ◆ ソフト面・心のバリアフリーの推進  ハード面の整備には規模や費用面により一定の限界もある一方で,合理的配慮の浸透などにより社会的障壁を取り除き,障害者も利用しやすい店舗や施設を広げていくこともバリアフリーのまちづくりには重要です。誰もが安心して暮らしやすいまちづくりへの意識を市民全体に広げていくことが必要です。   取組の方向性 <ハード面・設備のバリアフリーの推進> ○ 「調布市バリアフリー基本構想」及び「調布市バリアフリー特定事業計画」などに基づき,事業者と連携しながらバリアフリー整備を推進します。 ○ 当事者との意見交換などにより障害のある方の視点を取り入れ,誰もが住みやすいと感じられるバリアフリーのまちづくりに取り組みます。 <ソフト面・心のバリアフリーの推進> ○ 「調布市福祉のまちづくり条例」に基づく「調布市福祉のまちづくり推進計画」を定め,関係部署と連携してハード・ソフト両面から福祉のまちづくりを推進します。   事業計画 【主要事業】 №D-2-01 交通バリアフリーの推進 交通対策課 事業概要  令和4年4月に策定したバリアフリーマスタープラン及びバリアフリー基本構想に基づき,交通環境のバリアフリー化に取り組んでいます。 今後の 方向性  「バリアフリー基本構想」と基本構想に基づく「バリアフリー特定事業計画」の進捗状況を確認しながら,更なる交通環境のバリアフリー化を推進します。   96ページ №D-2-02 人と環境にやさしい道路の整備 道路管理課 事業概要  市民が安全で快適に通行できる道路づくりを進めるため,主要市道を中心に,歩道の段差解消(バリアフリー化)や透水性舗装,車道の低騒音・排水性舗装の整備を進めています。また,無電柱化の推進に向けた取組や,街路灯のLED化を進めています。 今後の 方向性  前計画に引き続き,主要市道を中心に,歩道の段差解消(バリアフリー化)や透水性舗装,車道の低騒音・排水性舗装の整備を進めていきます。また,無電柱化の推進に向けた取組や,街路灯のLED化を進めていきます。 №D-2-03 駅前広場の整備 街づくり事業課 事業概要  調布駅前広場について,令和7年度(一部除く)の完成に向けて,工事に着手しております。バリアフリーの観点として,視覚障害者誘導用ブロックの配置については,専門家や障害者団体と意見交換を行った配置としております。 今後の 方向性  調布駅前広場は,令和7年度(一部除く)の完成に向けて,着実に整備を推進します。 №D-2-04 放置自転車対策・駐輪場の整備 交通対策課 事業概要  歩行者や緊急車両等の通行の妨げになる駅周辺の放置自転車等を抑制するため,駅周辺の放置自転車等の撤去や恒久的な自転車等駐車場の整備を推進します。また,安全で快適な自転車利用環境の整備を進めます。 今後の 方向性  自転車等対策実施計画(改定版)に基づき,放置自転車対策を進めます。 また,「自転車活用推進計画」を策定し,安全・安心に移動できる環境の整備として,自転車利用環境の整備を進めます。 №D-2-05 調布市公共サイン整備方針の策定 都市計画課 事業概要  「調布市中心市街地公共サイン整備計画(調布駅/第2期)」に則り,調布駅前広場及び駅周辺に案内・誘導サインを順次設置する。  「調布市公共サイン整備計画(京王多摩川駅編)」を策定し,駅周辺に案内・誘導サインを順次設置する。 今後の 方向性 令和6年度 ・調布駅周辺公共サインデータ作成 ・調布駅周辺案内・誘導サイン1基設置 ・調布駅周辺誘導サイン3基設置 令和7年度以降 ・「調布市公共サイン整備計画(京王多摩川駅編)」策定 ・調布駅周辺案内,誘導サインを順次設置   97ページ №D-2-06 調布市福祉のまちづくり条例の推進 福祉総務課 事業概要  福祉のまちづくりについての基本理念に沿って,市,市民及び事業者の責務を明らかにするとともに,施設の整備及びサービスの向上を図るための施策に係る基本的事項を定め,協働してその施策を総合的かつ計画的に推進することにより,豊かで温かいまち調布の実現を目指します。 今後の 方向性  調布市福祉のまちづくり推進計画に記載している事業について,障害者団体等とのグループインタビューの実施結果及び事業の取組状況や今後の方向性を踏まえ,引き続き,福祉のまちづくりに関する施策の総合的かつ計画的な推進を図ります。