105ページ  (D-5) 地域ネットワークづくり   地域住民・団体などによるボランティア,地域活動などを支援し,地域住民相互のネットワークづくりと協働の体制づくりを進めます。   前計画期間の振返り  ● 市民活動支援センターは新型コロナウイルス感染症拡大を受け,市の方針に応じて営業時間の短縮や座席数の削減など,利用を一部制限しました。また,市民活動支援センター主催のイベントである,えんがわフェスタ,まち活フェスタについては,令和2年度,令和3年度ともにオンラインで実施しました。(協働推進課)  ● 地区協議会として令和元年台風第19号の教訓を踏まえた緊急時の「情報共有体制の構築」や相互の連携促進に取り組み,令和2年度は市から全地区協議会への緊急時連絡先としてメーリングリストを作成し,令和3年度は各地区の代表者等の連絡先をとりまとめた代表者名簿を作成しました。(協働推進課)  ● 各地域包括支援センターに見守りネットワークの担当者を1名ずつ配置し,社会福祉協議会の支え合い推進員,地域福祉コーディネーターと連携しながら,見守り対応業務に当たっています。近年,通報件数は増加傾向にあり,特に金融機関や郵便局,商店街,医院薬局等の民間企業からの通報が増えている傾向があります。(高齢者支援室)  ● 地域福祉センターやふれあいの家について,バリアフリー化に関する取組を進めました。(協働推進課)   今後の課題  ◆ 障害児・者と家族と地域のつながりの促進  住民相互のネットワークづくりによる地域における「支え合い」や見守りの更なる推進とともに,障害児・者や家族が地域の一員としてそこに参加できるような環境づくりが必要です。  ◆ 活動拠点の充実 市民活動支援センター,地域福祉センター,ふれあいの家。ラザ等の公共施設を始め,様々な地域活動の拠点の整備,維持管理を行い,住民主体の活動を支え,広げていくことが必要です。 106ページ   取組の方向性 <障害児・者と家族と地域のつながりの促進> ○ 「相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」の3つの支援を一体的に実施する重層的支援体制整備事業を組織横断的に推進する中で,地域福祉コーディネーターと相談支援機関等との連携により,多機関協働による包括的な支援体制の構築を図ります。 ○ 「調布市市民参加プログラム」等による取組を充実させ,障害者も参加しやすい配慮や,市民,地域団体との協働の仕組みづくりを推進します。 <活動拠点の充実> ○ 市民活動支援センター,地域福祉センター,ふれあいの家,ふじみ交流プラザなど市民活動や地域組織,ネットワークの活動拠点となる施設の整備,維持管理に努めます。施設の改修工事等の際には,障害のある方もより使いやすい施設となるようバリアフリー化を図ります。   事業計画 【主要事業】 №D-5-01 市民活動支援センターの運営 協働推進課 事業概要  様々な分野の市民活動団体,ボランティア,NPO法人等,地域で活躍する個人や団体を総合的に支援し,それぞれが交流,連携して活動するための拠点施設として,調布市市民プラザあくろす内に,市民活動支援センターを設置しています。  市民活動支援センターでは,市民活動の中間支援として,情報の収集・提供,各種相談,啓発事業,交流事業,活動場所の提供等を実施し,市民活動の活性化を図っています。 今後の 方向性  幅広い分野の市民活動の活性化に向け,既存事業の整理・拡充や,行政とNPO法人等との協働の仕組みづくりを進めます。 №D-5-02 ボランティアコーナーの運営支援 福祉総務課 事業概要  市民の地域活動への自発的な参加を推進・支援するため,ボランティアセンターを運営する調布市社会福祉協議会に補助を行います。 今後の 方向性  引き続き,調布市社会福祉協議会へ補助を行い,ボランティアコーナーの運営,ボランティア・市民活動団体及び個人への支援の充実を図るとともに,多様な市民活動を推進・支援していきます。 107ページ №D-5-03 地域福祉コーディネーター事業 福祉総務課 事業概要  制度の狭間で苦しんでいる方や既存の公的な福祉サービスだけでは十分な対応ができない方などに対し,地域福祉を育むことにより,地域の生活課題の解決に向けた取組を行います。また,主な役割として,地域の生活課題やニーズを発見し,受け止め,地域組織や関係機関と協力しながら,地域における支え合いの仕組みづくりや地域での生活を支えるネットワークづくりを行います。 今後の 方向性  複雑化・複合化した支援ニーズに対応する多機関協働による相談支援等の充実等を図るとともに,地域課題に対する住民の主体的な取組等を支援し,地域における支え合いの仕組みづくりを推進します。 №D-5-04 地域福祉活動団体への支援 福祉総務課 事業概要  地域で高齢者福祉,児童福祉等に関する活動を行う民間の非営利団体の新たな取組や新規活動団体の立ち上げに対する助成事業を行います。 今後の 方向性  引き続き,本事業の周知を図りながら,地域福祉の視点に立って,これから活動を開始する団体の基礎づくり,又はすでに活動を行っている団体の新たな取組を支援します。 №D-5-05 地区協議会の設立と支援 協働推進課 事業概要  概ね,小学校区を単位として,地域の課題を地域全体で考え,解決していくために,地域住民が自主的・主体的に運営するネットワーク組織である地区協議会の設立と運営の支援を行っています。 今後の 方向性  地区協議会未設立の地域に対して設立に向けた取組を支援するとともに,既設地区協議会の運営支援を行います。また,災害時等の緊急時に備え,地区協議会の様々な活動を通じ,障害を持つ方を含め,地域における互いの顔の見える関係性づくりを推進します。 №D-5-06 地域福祉センターの管理運営 協働推進課 事業概要  地域住民の福祉,文化の向上及び住民相互の連帯ときずなを深め,豊かな地域社会の形成を図るため,市内10か所に設置しています。施設管理・運営は一般財団法人調布市市民サービス公社に業務委託しています。 今後の 方向性  引き続き大規模な改修工事があった場合など,施設のバリアフリー化に努めていきます。また,施設更新の際には複合多機能化について検討します。 108ページ №D-5-07 ふれあいの家の整備 協働推進課 事業概要  地域の住民相互の心のふれあいと連携を高め,住み良い地域社会を形成するために,市内17箇所のふれあいの家を運営するもの。施設の管理・運営は指定管理者制度により,各ふれあいの家運営委員会が担っています。 今後の 方向性  引き続き,大規模な改修工事があった場合など,施設のバリアフリー化に努めていきます。今後も地域住民が気軽に利用できる施設として運営委員会と連携して運営していきます。 【その他関連事業】 事業名 事業概要 <№D-5-08> 見守りネットワークの推進 (高齢者支援室)  調布市見守りネットワーク事業(愛称:みまもっと)は,市内のひとりぐらしの高齢者や障害者,生活困窮者など支援が必要な方々が,住み慣れた地域で安全で安心して暮らし続けられるよう,「地域包括支援センター」を核として展開している地域による見守りのネットワークです。  地域住民,協力団体等が,日常生活や業務活動の中で,地域の高齢者等の異変や生活上の支障等に気づいたら,各地域の地域包括支援センターに連絡し,センターが対象者の現状把握と即時対応を行い,状況に応じて適切な相談窓口の紹介や福祉サービスの提供へつなげるものです。 <№D-5-09> 誰もが参加しやすい『市民参加』『協働』の仕組みづくり (企画経営課)  調布市市民参加プログラム等に基づき実施した前年度の市民参加手続と協働事業の取組状況について,毎年度,実践状況報告書として取りまとめる中で,効果や課題等を検証するほか,各種研修等を通じて庁内で市民参加と協働の実践状況を共有することで,幅広い意見の把握や今後の市民参加と協働の仕組みづくりにつなげています。多様な市民参加を得るための工夫として,手話通訳者やガイドヘルパーの同席のほか,車いす利用者でも利用できる会場の選定など,必要に応じた配慮を行っています。