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掲載開始日:2021年3月31日更新日:2021年3月31日
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多摩川流域自治体による広域連携の取組
取組の背景
自治体間の広域連携の取組は、各地域の実情に応じてこれまでも様々な分野で展開されてきましたが、そのつながりを生かして、共通する行政課題や行政区域を越えた広域的な課題の解決に取り組む必要性はますます高まっています。
悠久の流れを湛える多摩川に沿って四季折々の自然を共有する自治体において、平成25年5月に発足した多摩川流域連携会議では、現在11市区(八王子市、府中市、調布市、日野市、狛江市、多摩市、稲城市、大田区、世田谷区、川崎市、町田市)が参画し、多摩川流域に共通する課題や広域連携方策に関する情報・意見交換を通じて、市域を越えた取組の実践につなげています。
取組の目的
日本全体の人口は減少傾向にあり、その人口減少による影響は、多摩地域においても重要な課題の1つとなっています。限られた地域資源を効果的・効率的に最大限活用し、将来にわたり質の高い行政サービスを提供していく必要があります。
こうした中、多摩川流域の連携自治体の各市が、人口・財政・土地利用をはじめとする客観的な基礎データのほか、産業データや観光情報など、地域資源やまちの魅力を発信することで、多摩地域の更なる発展につなげていきます。
EBPM(Evidence-based Policy Making、根拠に基づく政策立案)の推進
他自治体との連携により課題を発見し、市の実情を把握するとともに、内閣府が進める、客観的データなどの根拠に基づく政策立案につなげます。
多摩川流域自治体の魅力を高め、まちの更なる発展、ひいては多摩地域全体の振興に寄与していきます。
基礎データ(市域を越えた広域連携による魅力発信)
各市の人口、面積などの基礎的な情報を市域を越えてまとめています。
調布市の概要(人・企業にとって魅力となる都市ブランド)
調布市は、新宿副都心から約15キロメートル圏内に位置する人口23万人余の都市です。
市域の北側は三鷹市、小金井市、東側は世田谷区、南側は狛江市及び多摩川をはさみ稲城市・神奈川県川崎市、西側は府中市にそれぞれ接しています。
市域は東西約7キロメートル、南北約5.7キロメートル、面積は21.53平方キロメートルとなっています。また、市中央部を東西に京王線が走り、これに沿うような形で市街地が連なっています。
交通
市中央部に位置する調布駅は、新宿駅から特急を利用した場合、約15分で到着でき、通勤、通学の利便性が高いです。また、1日の乗降客数は京王線において新宿駅に次ぐ2番目の1日当たり11万人強であり、市内の交通結節の中心となっています。
一方、道路交通では、中央自動車道及び国道20号(甲州街道)が市中央部を東西に横断し、その交差部に調布インターチェンジがあります。
市内西部には調布飛行場があり、本州と伊豆諸島を結ぶ離島航空路線の拠点となっています。
以上のとおり、本市は交通利便性に恵まれた立地特性を有しています。
観光
映画のまち調布、深大寺、水木マンガの生まれた街 調布、花火など、調布市の魅力あふれる観光情報を提供しています。詳細は以下のリンクを御覧ください。
映画のまち
市内には、昭和8(1933)年に日本映画株式会社によって多摩川撮影所(現在の角川大映撮影所)が設立されて以来、数多く映画・映像関連の事業所が集積し、「映画のまち調布」として知られています。
昭和30年代、日本映画の黄金期を支えた調布の地は「東洋のハリウッド」と呼ばれ、多くの映画スターを輩出しました。
平成29(2017)年には多摩地域最大級のシネマコンプレックスが開業し、さらなる盛り上がりを見せています。
水木マンガの生まれた街
調布市名誉市民・水木しげるさんは、50年以上調布市にお住まいになり、「ゲゲゲの鬼太郎」や「河童の三平」、「テレビくん」など、数々の名作は調布で生まれました。
市は、各所にゲゲゲの鬼太郎のモニュメントやマンホールを設置するなど、「水木マンガの生まれた街 調布」として、街の魅力を発信する取組を推進しており、2018年には、一般社団法人アニメツーリズム協会が発表した「2018年版 日本のアニメ聖地88」の一つに選出され、全国のアニメファンの注目を集めています。
企業へのサポート
調布市では、創業や経営、事業資金に関する相談、テーマ別の相談会を開催しているほか、創業塾をはじめ、創業や経営に役立つセミナーも開催しています。また、創業支援施設スモールオフィスの貸し出しを行っています。詳細は以下のリンクから御確認ください。
その他の特色ある地域資源(豊かなビジネス環境)
東部地域の特色
市東部地域には世界的に著名な指揮者小澤征爾氏をはじめ多くの音楽家を輩出している「桐朋学園」があり、学内やまちなかで様々なコンサートが行われています。
また、世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏が設計した「調布市せんがわ劇場」「東京アートミュージアム」等が並んでいる、通称「安藤ストリート」があります。
さらに、明治末期に雑誌「白樺」を創刊した白樺派の文豪「武者小路実篤」が過ごした邸宅跡が現存し、現在は「実篤公園」「武者小路実篤記念館」となっています。
このように、東部地域は芸術文化の薫るまちとなっています。
西部地域の特色
市西部地域には、サッカーJリーグの「FC東京」のホームスタジアムであり、収容規模5万人を誇
る「味の素スタジアム」があり、サッカーの試合のほか、様々なアーティストによるコンサート等の各種イベントも実施され、大勢の来訪者で賑わっています。
また、隣接する「都立武蔵の森総合スポーツプラザ」は東京2020大会の競技会場ともなるスポーツ施設です。
このように西部地域はスポーツ文化の拠点であり、特に2019年のラグビーワールドカップでは大きな賑わいを見せました。
また、「都立武蔵野の森公園」の北側には、新選組局長の近藤勇の生家跡があります。
南部地域の特色
市南部には、東京都と神奈川県の境であり悠久の流れをたたえる「多摩川」が流れています。
「多摩川」は、水と緑の癒しスポットとして、週末には多くの市民の憩いの場となっているほか、例年夏から秋にかけての時季には、市内外から約35万人の来客で賑わう花火大会が開催され、季節を彩るの風物詩となっています。
北部地域の特色
市北部には武蔵野の面影を残す深大寺自然広場等があり、近郊にありながら癒しの自然散策ス
ポットとなっています。
奈良時代(733年)に建立された関東屈指の古刹「深大寺」では四季折々のイベントを開催しています。
門前には「深大寺そば」の専門店が立ち並び、多くの来訪者で賑わっています。「深大寺」に隣接して、都内最大の広さを誇る「都立神代植物公園」があり、四季を通じて様々な緑や花を展示するほか、バラフェスタやジャズコンサート等のイベントも実施しています。周辺には「深大寺城跡」「深大寺温泉 湯守の里」「深大寺水車館」「都立水生植物園」もあり、毎年100万人程の来訪者が訪れる代表的な観光地となっています。平成29年には深大寺の本尊である「銅造釈迦如来倚像」が国宝に指定されました。
これまでの多摩川流域連携会議における取組
防災の取組 災害時における無人航空機(ドローン)を活用した支援活動
2016年度に調布市及び狛江市がNPO法人と締結した大規模災害等が発生した際、被災状況の調査や、被災地の状況を空撮し、被災状況を反映した地図を作成・提供するなどのドローンを活用した支援活動を行うことを目的とする協定を紹介したことをきっかけに協定の輪が広がり、2019年4月までに都内の計21市1区が協定を締結し、より広域的に災害対応能力の向上が期待できる効果的な取組となっています。
防災の取組 令和元年台風第19号への取組
令和元年10月の台風第19号で被害を受けたことから、その教訓を今後の災害対策に生かせるよう、各自治体の被害状況や課題、対応事例などを共有しました。
観光振興の取組「Guidoor(ガイドア)」
多言語観光情報サイト「Guidoor」を活用した、観光振興の取組です。
10言語(日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、インドネシア語、タイ語、イタリア語、ロシア語)に対応し、各市の観光情報やイベント情報のほかに、避難所の地図情報を掲載しています。
調布市、府中市、多摩市、八王子市では、サイトを運営する一般財団法人モバイルスマートタウン推進財団と「インバウント観光推進に関するパートナーシップ協定」を締結しているほか、都内21の自治体が情報を掲載しています(令和2年10月現在)。
多摩川流域自治体のデータ
以下のリンクから、多摩川流域の各自治体のデータをご確認いただけます。
- 八王子市ホームページ(外部リンク)
- 府中市ホームページ(外部リンク)
- 町田市ホームページ(外部リンク)
- 日野市ホームページ(外部リンク)
- 狛江市ホームページ(外部リンク)
- 多摩市ホームページ(外部リンク)
- 稲城市ホームページ(外部リンク)
魅力向上に向けた情報発信による東京都と連携した取組
多摩川流域自治体が広域的に連携しながら取り組んでいる各市ホームページにおける「広域連携による多摩振興に向けた取組」のコンテンツとリンクすることで、企業の投資促進や企業誘致など、まちの活力を高める地域振興に取り組んでいます。
東京都企業立地相談センター(調布市の振興施策)(外部リンク)