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掲載開始日:2019年2月21日更新日:2019年2月21日
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平成30年度全国学校給食週間の取組
全国学校給食週間
毎年1月24日から30日の1週間は、全国学校給食週間です。学校給食の意義や役割を、児童生徒をはじめ多くの方の理解を深め関心を高めるために、様々な取組みが実施されます。調布市立小学校および中学校でも様々な取組みが実施されました。取組みの一部を、給食の写真と献立、給食室からのメッセージとともにご紹介します。
東京都の郷土料理(第一小学校1月24日実施)
- 深川めし
- 飛魚のハンバーグ
- 糸寒天の甘酢和え
- 小松菜の味噌汁
- 牛乳(写真掲載なし)
「今日から30日までの一週間は「全国学校給食週間」です。学校給食の歴史を知り、給食について考えてみましょう。1日目の今日は、私たちの住んでいる東京都にちなんだ料理です。深川でとれたあさりを使った「深川めし」は東京の郷土料理です。「飛魚」は東京の八丈島産のものです。「小松菜」は小松川付近で栽培されはじめた青菜です。」
東京の深川には、江戸時代から昭和の始めまで漁場があり、貝類が豊富に獲れました。あさりはそのうちのひとつで、手に入りやすかったため家庭でもよく使われていたようです。小松菜は江戸菜とも呼ばれ調布市でも収穫されています。糸寒天の原料の天草も島しょで収穫されています。
東北地方の郷土料理(第二小学校1月28日実施)
- 山菜ごはん
- はたはたの唐揚げ
- きりたんぽ汁
- 牛乳(写真掲載なし)
「雪国の東北では山菜は貴重な食材で、種類も量も豊富に採れます。はたはたは秋田県の食文化に欠かせないもので、県魚にも指定されています。きりたんぽは、つぶしたごはんを竹輪のように杉の棒に巻きつけて焼き、棒からはずして切ったもので、秋田県を代表する郷土料理です。」
第二小学校は、全国学校給食週間に「日本味めぐり」を実施しました。東北・中部・近畿・九州の4つの地方の郷土料理や食材を使った料理から、伝統的な食文化を学びました。
世界の料理(調和小学校1月29日実施)
- アメリカンベーグル
- ブルーベリージャム
- チキンのバーベキューソース焼き
- コブサラダ
- ABCマカロニスープ
- 牛乳(写真掲載なし)
「調布市では、2020年のオリンピック・パラリンピックにむけて、「世界ともだちプロジェクト」を行っています。今日は、調和小が担当する国の一つである、アメリカの料理です。」
ドーナッツのような形が特徴のベーグルは、生地を茹でてから焼くためモチモチした弾力があります。コブサラダは、コブさんというハリウッドにあるレストランのシェフが作ったサラダが始まりといわれています。この日のABCマカロニスープは、6年生からの卒業リクエスト給食でした。
給食の歴史1(上ノ原小学校1月30日実施)
- セルフおにぎり
- 鮭の塩焼き
- たくあん
- 御御御付け
- 牛乳(写真掲載なし)
「今の時代は、家の食事でも、外の食事でも好きなものがたくさん食べられます。食べ物のなかった時代のことを考えて感謝の心を持ちましょう」
明治時代に学校給食が始まった当時の献立は「おにぎり、塩鮭、漬物」でした。この日の給食は、当時の給食を連想させる献立でした。御御御付けは「味噌汁」のことです。その昔、貴重な食材であった味噌を使った汁物という意味があります。
給食の歴史2(石原小学校1月25日実施)
- コッペパン
- いちごジャム
- 鯨とポテトのアングレス
- 昔のワンタンスープ
- 牛乳(写真掲載なし)
「昔は、お肉はとても高価な食材だったため、普段、食べることができませんでした。そこで、お肉の代わりのたんぱく源として、「くじら肉」がよく給食に出ていました。昭和30年代の代表的なメニューは、「コッペパン、脱脂粉乳、鯨の竜田揚げ、シチュー」でした。昭和22年ごろから30年代に提供されていた脱脂粉乳は、栄養はあっても、おいしいとは言えないものだったそうです。昭和40年代に入ると、脱脂粉乳から、現在の牛乳へ切り替わっていきました。今の給食の牛乳は、とてもおいしいですね。たんぱく質やカルシウムがたっぷり含まれていますので、なるべく残さず飲みましょう。今日の給食もよくかんで、味わって食べましょう!」
この頃はパンとおかずと脱脂粉乳が定番メニューでした。今は給食に頻繁に登場するご飯ですが、給食で提供されるようになったのは昭和50年代です。現代の給食は多様性に富んでいて、様々な食経験を積むことができます。