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掲載開始日:2024年6月18日更新日:2024年8月1日
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熱中症対策できていますか?
消防庁によると、昨年、熱中症によって救急搬送された方は、その前の年と比べて2万人以上も増えました。また、今年の夏の平均気温は平年よりも高いといわれています。夏の暑さには、これまで以上に警戒が必要です。
熱中症は、屋外だけでなく、約4割は室内(その多くがクーラー未使用)で発生しています。熱中症は、いつでも・どこでも・誰でも起こる危険性がありますが、正しい予防方法を知り、普段から気を付けることで防ぐことができます。
気温や湿度が急上昇するこの時期から熱中症対策を行い、熱中症の危険度を示す「暑さ指数」を確認しましょう。
総務省消防庁熱中症情報:熱中症による救急搬送状況(外部リンク)
熱中症とは
気温や湿度の高い環境に長くいることで、徐々に体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体内に熱がこもってしまう症状のことです。
熱中症の主な症状
軽症
めまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉痛、こむらがえり(手足などの筋肉がつる)
中等度
頭痛、吐き気、嘔吐、体のだるさ、集中力低下
重度
けいれん、意識消失((注)命を落とす場合もあり)
特に注意が必要な方
高齢者
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上です。高齢になると暑さや水分不足を自覚しにくくなり、暑さに対する体の調節機能も低下します。
乳幼児
体温や水分調節機能も未熟なうえ、身長が低く、体が地面に近いため、大人以上に高温にさらされます。また、遊びに熱中しすぎて暑さに気が付かない場合もあります。
その他
- 持病のある方、体調の悪い方
- 暑いところで作業やスポーツを行う方
熱中症を防ぐために(予防と対策)
適切な温度調整を
- 外出時はできるだけ日陰を歩き、日傘や帽子で直射日光を遮りましょう。
- すだれ、打ち水を利用しましょう。
- 室内では暑さを感じていなくても扇風機やエアコンを使って温度調整(室温28度以下湿度70パーセント以下)に努めましょう。
こまめに水分補給を
- のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分を補給しましょう(1日1リットル以上)。
- 大量に汗をかいた場合は、水分だけでなく適度に塩分も補給しましょう。
涼しい服装、涼しい場所へ移動
- 通気性、吸汗性、速乾性のある衣類を選びましょう。
- 黒は避け、襟元などをゆるめ、熱を逃がすなど工夫をしましょう。
- 少しでも体調に異変を感じたら、速やかに涼しい場所へ移動しましょう。
- 屋外の場合は、日陰や風通しの良いところに移動しましょう。
- 暑さや日差しから身を守るため、公共施設等のクーリングシェルター(避暑施設)にて涼をとり、身体を休めましょう。
日頃の体調管理、暑さに備えた体力づくり
- 日頃から適度に体を動かし、汗をかく習慣を身に付けましょう。
- バランスの良い食事と十分な休養や睡眠で免疫力を高めておきましょう。
体調にあわせて行動する
- 日頃から体温測定や健康状態を確認しておきましょう。
- 熱帯夜の翌日は、体が脱水傾向にあったり、寝不足であったりするため、注意しましょう。
- 体調が悪いと感じた時は、無理せずに自宅で過ごしましょう。
「熱中症警戒アラート」「熱中症特別警戒アラート」の発表に注意
「熱中症警戒アラート」は、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日に都道府県ごとに発表されます。
「熱中症特別警戒アラート」は、過去に例のない暑さ等により、熱中症救急搬送者数の大量発生を招き、医療の提供に支障が生じるようなおそれがある場合に発表されます。
発表されている日には、熱中症の予防行動を積極的にとりましょう。
熱中症警戒アラート発表時は徹底した予防行動を!(PDF:382KB)
引用:環境省「熱中症警戒アラート 全国運用中!」
環境省「熱中症予防情報サイト」
熱中症かなと思ったら
- 涼しい場所へ移動しましょう。
- 衣服を緩め体を冷やしましょう。首筋や脇の下、太ももの付け根など太い血管のある部分に冷えたペットボトルや保冷材を当てると効果的です。
- 水分を補給をしましょう。
- 意識がもうろうとする場合はすぐに救急車を呼びましょう。
熱中症は呼びかけ合うことが大切
1人1人が周囲の人に気を配り、熱中症の予防を呼びかけ合うことで、発生を防ぐことができます。また、1人暮らしの高齢者などで、雨戸が閉まったまま、新聞がたまっているなど、気になることがあったら市役所やお近くの地域包括支援センターへご連絡ください。
熱中症に関する情報サイト
熱中症に対する専門的な知識は、環境省等の熱中症予防情報をご覧ください。