トップページ > 健康・医療・福祉 > 保健・健康・医療 > 健康づくり情報・講座 > お酒と健康
印刷
ページ番号:17623
掲載開始日:2026年6月24日更新日:2026年6月24日
ここから本文です。
お酒と健康
飲酒は、少量でも健康リスクを伴う可能性があります。特に過度な飲酒は、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病やがんの発症リスクにもつながります。
(注)お酒:日本においては「酒税法」によって「アルコール分が1度以上の飲料」がお酒であると定義付けられています。
過度なアルコール摂取による影響
身体への影響
1.臓器への影響
アルコール性肝炎や肝硬変、脂肪肝、食道炎、膵炎、脳萎縮など
生活習慣病(高血圧、脂質異常症、糖尿病、メタボリックシンドローム、痛風など)
がん(頭頸部(口腔・咽頭・喉頭)がん、食道がん(扁平上皮がん)、肝臓がん、大腸がん、乳がん、胃がん)
2.急性アルコール中毒
急性アルコール中毒には明確な基準はありませんが、泥酔以上の状態では意識レベルが低下し、嘔吐・血圧低下・呼吸数減少などが起こり、生命に危険を及ぼす可能性があります。
こころへの影響
うつ病、自殺、睡眠障害など、アルコールはこころの健康状態にも影響します。
アルコールによる健康障害について詳しく知りたい方は以下のホームページをご覧ください。
健康日本21アクション支援システムから健康づくりサポートネット(厚生労働省)(外部リンク)
アルコールの影響を受けやすい要因
年齢の違いによる要因
若年者:20歳代の若年者は脳の発達の途中であり、健康問題のリスクが高まる可能性があります。
高齢者:体内の水分量の減少等で、若いころと同じ飲酒量でもアルコールの影響が強く現れ、転倒、骨折、筋肉の減少の危険性が高まります。
性別の違いによる要因
女性:一般的に男性と比べて体内の水分量が少なく、分解できるアルコール量も少ないため、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。
体質の違いによる要因
体内の分解酵素の働きの強弱などが個人によって大きく異なり、顔が赤くなったり、動悸や吐き気を引き起こす可能性があります。
アルコールの摂取をしてはいけない人
妊娠中の女性:エタノールとその代謝産物であるアルデヒドは胎盤を通過し、胎児の発達を障害するとされています。妊娠中に胎児がアルコールを被ばくすることにより、成長障害や中枢神経障害を伴う胎児性アルコール症候群の子どもが生まれる可能性があります。
授乳中の女性:母乳にアルコールが移行し、乳児の発達を阻害する可能性があります。
20歳未満の人:臓器の機能が未完成であるために、アルコールの分解能力が成人に比べて低く、アルコールの影響を受けやすいと言われています。そのため、成人に比べてより臓器障害を引き起こしやすく、脳の発達、骨の成長にも大きく影響します。
節度のある飲酒
お酒を飲んで「酔い」をもたらすのはアルコールですが、お酒に含まれるアルコールの濃さはさまざまです。
アルコールによる身体やこころに対する影響は、飲んだお酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。
お酒に含まれる純アルコール量を知っていれば、飲んだお酒の影響や分解時間などが推定できます。
節度ある適切な飲酒は、1日平均純アルコールで約20グラム程度
純アルコール量の計算方法
酒の量(ミリリットル)×度数または%/100×比重=純アルコール量(グラム)
飲んだお酒の純アルコール量と分解時間を以下のホームページから確認できます。
主な酒類の純アルコール量換算の目安
| お酒の種類 | アルコール度数 | 純アルコール量 |
|---|---|---|
|
ビール 中瓶1本500ミリリットル |
5% | 20グラム |
|
清酒 1合180ミリリットル |
15% | 22グラム |
|
ウイスキー・ブランデー ダブル60ミリリットル |
43% | 20グラム |
|
焼酎(35度) 1合180ミリリットル |
35% | 50グラム |
|
ワイン 1杯120ミリリットル |
12% | 12グラム |
アルコール依存症
アルコール依存症は、大量のお酒を長期にわたって飲み続けることで、お酒がないといられなくなる状態で、精神疾患のひとつです。その影響が精神面だけでなく、身体面、生活面にも表れます。
アルコールが抜けると、イライラや神経過敏、不眠、頭痛、吐き気、下痢、手の震え、発汗、頻脈、動悸などの離脱症状が出てくるため、それを抑えるためにまたお酒を飲んでしまうということが起こります。
アルコール依存症からの回復には、本人が治療に対して積極的に取り組むことはもちろん、家族をはじめ周囲の人のアルコール依存症への理解も大切です。また、精神保健福祉センターや保健所、専門医療機関などの相談機関へ相談することも大切です。
アルコール依存症について詳しく知りたい方は以下のホームページをご確認ください。
こころの情報サイト(国立精神・神経医療研究センター)(外部リンク)
お酒と上手に付き合うポイント
- 途中からノンアルコールビールやノンアルコールカクテルに切り替えて、飲みすぎを防ぐ
- 空腹時にお酒を入れないように、料理も一緒に食べながらお酒を飲む
- 休肝日を決める
- お酒以外の楽しみや趣味などを見つける