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ページ番号:2860
掲載開始日:2022年3月23日更新日:2022年3月23日
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生物多様性
生物多様性ってなんだろう
生物多様性とは
生物多様性とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのことをいいます。地球上の生きものは40億年という長い歴史の中で、さまざまな環境に適応して進化し、3,000万種ともいわれる多様な生きものが生まれました。これらの生命は一つひとつに個性があり、全て直接に、間接的に支えあって生きています。生物多様性条約では、生態系の多様性・種の多様性・遺伝子の多様性という3つのレベルで多様性があるとしています。
- 生態系の多様性
森林、里地里山、河川、湿原、干潟、サンゴ礁などいろいろなタイプの自然があります。 - 種の多様性
動植物から細菌などの微生物にいたるまで、いろいろな生きものがいます。 - 遺伝子の多様性
同じ種でも異なる遺伝子を持つことにより、形や模様、生態などに多様な個性があります。
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生態系の多様性の図
種の多様性・遺伝子の多様性の図
出典 環境省
生物多様性を守るためには
生物多様性を守るためには、まずは暮らしの中で、生きものとのつながりを感じることが大切です。水や空気はもちろん、食べものや着るものの材料、木材、薬の原料など、いろいろな生きもののおかげで、私たちは生きています。
生物多様性の恵みがあることではじめて、私たちも暮らしていくことができるのです。
人類はこれまでに強大な力を獲得し、数を増やすことで地球生態系に大きな影響を与えてきました。人類は過去の平均的な絶滅スピードをこの数百年でおよそ1000倍に加速させているともいわれています。
私たちは、「いのち」と「暮らし」を支える生物多様性を自らの手で危機的な状況に陥らせてしまっています。
すべてのかけがえのないいのちを守り、その恵みを受け続けていけるように、今、私たちひとりひとりが行動することが求められています。
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自然のめぐみの図
出典 環境省
私たちにできることは
私たちの暮らしは、食料や水、気候の安定など、多様な生物が関わりあう生態系からの恵み(生態系サービス)によって支えられているとされます。
一人ひとりが生物多様性との関わりを日常の暮らしの中でとらえ、実感し、身近なところから行動することが、生物多様性を守るための第一歩です。
例えば、「地元でとれた旬のものを食べる」、「動物園・植物園などを訪ね、自然や生きものにふれる」、「エコマークなどが付いた環境にやさしい商品を選んで買う」といった行動が生物多様性を守ることにつながります。
調布市内の生物多様性の状況と取組
生物多様性保全の主な取組
調布市多摩川自然情報館
調布市多摩川自然情報館は、生物多様性や環境保全のための環境学習施設として平成22年度に開設しました。館内には多摩川の魚や植物、昆虫などの実物が見られる展示室や、多摩川のミニ生態系を再現したいきものプール、自然環境に関する本をそろえた学習室があります。
多摩川や調布の環境について学べる月別イベントや月替わりプログラムなども行っています。
入館無料。
- 開館時間
午前9時から午後5時 - 開館日
毎日(年末年始、臨時休館日を除く) - 所在地
調布市染地3-8-26
調布市いきものフォトコンテスト
調布市では、市内の自然環境の再発見と、生物多様性への理解を深める目的で、平成22年度から毎年「調布市いきものフォトコンテスト」を開催しています。市内に生息する野生の生き物を主体とした写真を募集し、応募作品を調布市多摩川自然情報館で展示します。応募作品の中から来館者の投票や専門家の評価などにより入賞作品を決定します。
多摩川の外来植物駆除
多摩川には様々な外来植物が生育しており、在来の植物の生育環境が減ってしまいました。多摩川の生物多様性を保全するために、生態系に悪影響を及ぼす特定外来生物である「アレチウリ」を駆除するイベントを、一般社団法人 生物多様性保全協会と調布市が共催で平成23年度から開催しています。