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ページ番号:1439
掲載開始日:2013年6月19日更新日:2013年6月19日
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市立小学校における児童に対する不適切な指導の概要
調布市教育委員会からのお詫びのことば
当該教諭が繰り返し行った不適切な指導により、当該学級の子どもたちの心を傷つけ、さらには保護者の方々にも大きな不安を与えることになったことに対し、大変申し訳なく思っております。この教員の行動は、子どもの人権にかかわる不適切な行為であり、決して許すことができません。今後、二度とこのような行為を起こさないよう、厳正に対処・指導してまいります。
校長からのお詫びのことば
子どもたちや保護者の皆様には大変なご迷惑、ご心配をおかけいたしましたこと、深くお詫びを申し上げます。校長として、早期に当該教員の不適切な言動・行為の在り方を正確に把握することに努めておれば、このような事態になることを避けられたのではないかと深く反省しております。今後は、子どもたちの心のケアを第一に考え、人権に配慮した教育活動に努めてまいります。そして、ご心配をおかけしました保護者や地域の方々の信頼が回復できるよう、校長として最大限の努力をしてまいります。
不適切な指導の概要
当事者
調布市立小学校に勤務する 50代 女性
内容
指導の場で暴言や誹謗・中傷など、子どもの人権にかかわる不適切な指導を繰り返し行った。
これまでの経緯
日時 | 内容 |
---|---|
(1)11月15日・16日 | 保護者から教育委員会に相談がある。 |
(2)11月19日から21日 | 教育委員会と当該校の校長と録音されている内容を確認した。 当該教諭を担任から外した。 |
(3)11月26日 |
臨時保護者会を開催 |
(4)12月7日 | 定例の保護者会を学年合同で開催し、学年全体に経緯を説明した。 |
(5)12月20日 | 当該校から事故報告が提出される。 |
(6)1月15日 | 指導室にて研修開始(3月26日まで) |
(7)1月24日・29日 | 市教委による本人・校長への事情聴取 |
(8)1月30日 | 市教委から都教委へ服務事故として報告(録音記録を添付提出) |
(9)1月31日・2月5日 | 都教委による本人・校長・副校長への事情聴取 |
(10)3月26日から28日 | 当該校で研修 |
(11)4月1日 | 都教委からの見解が示される。(「地教委指導」) |
(12)4月3日 | 市教委からの指導を当該教諭及び校長に対して行う。 |
(13)4月5日 |
旧クラスを対象に臨時保護者会を開催する。 |
(14)4月8日 | 市教委において臨時保護者会の謝罪・説明後の保護者の反響を受け、今後の当該教諭への対応を再検討する。 |
(15)4月11日 | 指導室長が当該校で当該教諭との面談を行い、勤務地を離れた研修を告げる。 |
(16)4月18日 | 当該校にて全校臨時保護者会を行い、改めて対応の経緯を説明するとともに今後の対応について説明する。 (教育委員会出席者は、教育長、教育部長、指導室長、教育部次長、指導室補佐、統括指導主事、指導主事2名、多摩教育事務所指導主事2名) |
調布市教育委員会としての対応
- 当該教諭を担任から外し、市教委で長期研修(1年間)を実施する。
当該教諭の人権意識の醸成を図り、これまでの教育観・指導観の改善に努めさせる。 - 当該校校長と連絡を図り、
- 子どもの様子を注意深く観察し、心のケアに努める。
- 全教職員の人権意識の向上を図り、教員の使う言葉や行動を見直す人権教育研修を実施する。
- 保護者や地域の信頼を回復することに努め、開かれた学校づくりと言語環境の充実に努める。
当該教諭の退職について
4月12日から、調布市教育委員会において、当該教諭に対する研修を実施しておりましたが、5月20日、本人から「退職願」が本市教育委員会を経て東京都教育委員会に提出され、5月21日付で辞職が承認されました。