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ページ番号:154
掲載開始日:2022年9月28日更新日:2022年9月28日
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住宅火災に注意
令和3年中、東京消防庁管内では69人の方が住宅火災により亡くなっています。特に65歳以上の高齢者の割合が8割近くを占めています。
出火の原因となり得るものに注意するとともに、火災警報器等の住宅用防災機器を活用し、火災の予防に努めましょう。
住宅火災の出火原因に注意
死者発生原因第1位のたばこ
寝たばこや、火種が布団などに落ちたことに気づかずに就寝してしまう等で発生する火災が多発しています。
また、吸い殻の消火が不十分なままゴミ箱に捨ててしまい火災になることも。
寝たばこは絶対にしない、布団やベッドの上で喫煙しない、吸い殻は水で完全に消してから捨てる等、火災を起こさない習慣をつけましょう。
意外と多いストーブ
たばこに続く死者発生原因2位はストーブ。
なかでも電気ストーブは、火を使わないので安全なイメージがありますが、ストーブの中で最も多い原因は電気ストーブによるものです。
ストーブの周囲に物を置かない、洗濯物を干さない。
就寝前やお出かけ前には必ずストーブを消す等、ストーブに物が触れないように心掛けましょう。
住宅火災発生原因第1位のこんろ
こんろの周りにものを置いたり着衣への着火に注意しましょう。
調理中に離れない、防炎品のエプロンの使用、火が鍋底からはみ出さないように調整するなど心掛けましょう。
火災発生に気付きにくい電気コード
電気コードが重量物の下敷きになっていることによる短絡(ショート)・半断線や、コンセントに刺したプラグにほこり・湿気がたまることによって起こる放電による火災が増加しています。
使っていないプラグは抜いておく、プラグやコンセントを定期的に掃除して清潔に保つ、電気コードの折れ曲がりに注意するなど心掛けましょう。
令和4年中の市内における火災の傾向
電気火災の増加
昨年と比較して電気火災の発生が増加しています。そのうちモバイルバッテリーからの出火も増えており、不燃ごみとして出されたモバイルバッテリーが塵芥車で押しつぶされて出火した事例もあります。廃棄する際は、家電量販店に引き取ってもらうなどしてください。
電気製品に「こげ跡」を見つけた場合は、小さなものであったとしても、東京消防庁ホームページや東京消防庁公式アプリ内の東京消防庁版電気製品火災相談ガイドをご覧になるか、調布消防署に御相談ください。
調布消防署(042-486-0119)
ペットボトルの収れん火災
猫除けのためなどに置いてあるペットボトルによる収れん火災(太陽光が1点に収束した箇所に可燃物があることで火災に至ること)が発生しています。
統計上、11月から3月頃に収れん火災件数が増加しますので、特に注意してください。
住宅用防災機器による火災防止
住宅用火災警報器
煙や熱を感知し、警報音などでいち早く火災の発生を知らせてくれます。住宅火災の初期消火や避難のタイミングを逃さないために「住宅用火災警報器」を設置しましょう。住宅用火災警報器は平成22年4月1日から、すべての住宅に設置が義務付けられています。また、古くなった住宅用火災警報器は部品の劣化や電池切れなどで、火災を感知しなくなる可能性があります。設置してから10年を目安に本体の交換をしましょう。設置後は定期的な動作確認も行ってください。
感震ブレーカー
設定以上の地震の揺れを感知した場合に、通電を自動で遮断する機器であり、電気火災を防災するためのものです。
分電盤タイプやコンセントタイプ、そのほか簡易的なものなど複数種類がありますが、分電盤タイプは長周期地震動・縦揺れ・横揺れ全てに有効です。
消火器
消火器による初期消火は、火災の被害軽減や抑制に効果的です。一般住宅向けの小型で軽量な住宅用消火器や、片手でも使用できるエアゾール式消火具もあります。
防炎品
防炎品を使うことで、火災の発生を防止し、延焼を抑えることができます。