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ページ番号:1907
掲載開始日:2020年1月8日更新日:2020年1月8日
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「高齢者の不慮の事故防止」に関する注意喚起
みんなで防ごう高齢者の事故
厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者の不慮の事故による死亡者数は、「転倒・転落」、「誤嚥等の不慮の窒息」、「不慮溺死及び溺水」の順に多く、これらの事故による死亡者数は、「交通事故」による死亡者数よりも多くなっています。
特に冬季は、お餅による窒息事故、入浴中の溺水事故が起きやすい季節です。これらの事故を防ぐためには、高齢者本人だけでなく、周りで見守っている家族などの同居者も一緒になって対策を考える必要があります。
転倒・転落
家庭内
- 「リビング」
滑ったり、つまづいたりしない環境(カーペットの端を浮かないように止める・マットの下に滑り止めを入れる等)を作ります。 - 「廊下」
段差をなくしたり、足元を照らし障害物を確認しやすくします。 - 「階段」
筋力低下や平衡感覚が低下するため転落事故を起こしやすくなります。手すりの設置や滑り止めをつけるなどの対策が有効です。
外出時
- 「道路」
僅かな凹凸や段差でもつまずいたり、雨の日のマンホールなどで滑って転倒しやすくなるので、安全な所を通るように注意したり滑りにくい靴を履くなどの対策をとります。 - 「店舗などの駐車場」
車止めブロックなどがあるため、車が止まっていない所を近道など行わず、決められた歩行者用通路を通行します。 - 「店舗の入口」
混雑していたり障害物も多く、また雨の日は滑りやすいので注意が必要です。 - 「店舗内」
鮮魚や冷凍食品コーナーなど冷凍機のある場所は床が濡れていたり、青果コーナーなどは野菜くずが落ちていたりするので足元に注意して歩行します。
窒息
「誤嚥等の不慮の窒息」による事故は、高齢者の「不慮の事故」の中で最も死亡者数が多く、このうち約半数を「気道閉塞を生じた食品の誤嚥」が占めています。特に冬は餅による窒息事故が多発するため餅を食べるときは、少量ずつ口に入れよくかんで食べましょう。
入浴中の溺水事故
入浴中の事故は、持病がない場合、前兆がない場合でも発生するおそれがあります。高齢者の方本人が注意するとともに、家族の方など周りの方も一緒になって事故防止を行うことが大切です。入浴中の事故を防止するために、特に以下の点について確認しておきましょう。
- 入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
- 湯温は41度以下、湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。
- 浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。
- 食後すぐの入浴、またアルコールが抜けていない状態の入浴は控えましょう。
- 精神安定剤、睡眠薬などの服用後の入浴は危険ですので注意しましょう。
- 入浴する前に同居者に一声掛けて、見回ってもらいましょう。
外部リンク
みんなで知ろう、防ごう、高齢者の事故(消費者庁)(外部リンク)