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掲載開始日:2023年8月15日更新日:2023年8月15日
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令和3年度食育コラム一覧
- 「初夏を味わうアスパラガス」(5月5日号)
- 「熱中症に備えて 水分補給のポイント」(7月5日号)
- 「旬のぶどう」(9月5日号)
- 「11月24日は和食の日」(11月5日号)
- 「季節とお餅」(3月5日号)
「初夏を味わうアスパラガス」(5月5日号)
新緑の季節になりました。この時季には空豆や絹さやなど、緑鮮やかな野菜が多く出回ります。みずみずしい初夏の野菜の中から今回は「アスパラガス」を紹介します。
ヨーロッパが原産といわれるアスパラガスが日本に伝わったのは江戸時代で、当初は観賞用でした。食用として栽培が始まったのは大正時代からで、缶詰に使用するホワイトアスパラガスでした。現在主流となっているグリーンアスパラガスは昭和40年代からの栽培で、まだ50年ぐらいの新しい野菜です。
アスパラガスは姉妹都市木島平村の特産品のひとつです。春の雪解け水と昼夜の寒暖差の中で育つアスパラガスは、柔らかく甘みがあるのが特徴です。味わってみてはいかがでしょう。
「熱中症に備えて 水分補給のポイント」(7月5日号)
近年、真夏日や猛暑日の日数が増加する傾向にあり、熱中症への対策が欠かせません。
水分をとり汗をかくことは、体温調節のためにとても重要です。
水分補給のポイントは、
- のどが渇く前に、こまめに補給する
- 起床時、入浴前後にも意識して補給する
- 1日当たりの摂取量は食事以外で1、2リットルが目安
- アルコールでは水分補給はできない(アルコールは尿量を増やし、体内の水分を排泄してしまうため)
- 大量に汗をかいた時は塩分補給も忘れずに
また、運動時や野外活動などでたくさん汗をかいた時は、スポーツ飲料など(塩分濃度0.1から0.2パーセント程度)を活用することで、塩分も補給できます。ただし、糖分も含まれるため、とり過ぎには注意が必要です。通常の水分補給は水かお茶で足りるといわれています。
このような適切な水分補給を行い、熱中症予防を心がけましょう。
参考 環境省「熱中症環境保健マニュアル2018」
「旬のぶどう」(9月5日号)
9月はぶどうが旬を迎えます。世界で作られているぶどうの7割はワインの原料となりますが、日本ではそのまま食べる生食用が9割を占めています。ぶどうの歴史は古く、古代エジプトの壁画に栽培の様子が描かれています。日本には奈良時代に中国から伝わったといわれています。
また、ぶどうは栄養が豊富で、ヨーロッパでは「畑のミルク」といわれています。ブドウ糖や果糖など吸収されやすい糖質が多く含まれるため、疲労回復の効果が期待できます。黒や赤い皮には、ポリフェノールの一種「アントシアニン」が豊富に含まれていて、動脈硬化の予防や目の疲れに効果があるとされています。
さまざまな種類のぶどうが出回るこの時期に、いろいろな品種を食べ比べてみませんか。
参考 農林水産省広報aff(あふ)
「11月24日は和食の日」(11月5日号)
日本の食文化にとって大切な実りの秋に「和食」文化を次世代へ保護・継承していくことの大切さを改めて考える日として制定されました。
和食文化の特徴は、主に4つあります。
- 多様で新鮮な食材とその持ち味を尊重している
- 栄養バランスが良く健康的な食生活を支えている
- 自然の美しさや季節のうつろいを表現している
- 年中行事と密接に関わり、家族や地域の絆を深められる
食の多様化が進み米の消費が減るなど、和食の存在が薄れつつあるといわれています。そんな時だからこそ、和食の日は、自身の食事を見つめ直す良い機会です。例えば、だしをとって調理する、旬の食材を使った食事にするなど、できるところから実践してみてはいかがでしょうか。
「季節とお餅」(3月5日号)
日本の伝統的な食べ物のひとつ「お餅」は、お正月だけではなく、そのほかの年中行事や四季折々に食べられます。これから迎える春のお彼岸に食べる「ぼたもち」、桜の季節の「桜餅」、5月5日端午の節句の「柏餅」について御紹介します。
ぼたもち
もち米を蒸したものや、もち米とうるち米を混ぜて炊いたものを粒が残る程度につぶして丸め、こしあんなどで包んだものです。名前の由来は季節の花の「牡丹」が関係しているそうです。ちなみに秋のお彼岸は「おはぎ」といいますが、あんは粒あんで「萩」の花が関係しているそうです。
桜餅
桜の葉の塩漬けで包まれたお餅です。桜の名所の墨田川沿いにある「長命寺(ちょうみょうじ)」が発祥といわれています。
柏餅
あんを平たく丸い餅で二つに折って挟み、さらに柏の葉で包んだお餅です。新芽が育つまで落ちない柏の葉を用いることで「子孫繁栄」の願いが込められているそうです。
参考 農林水産省広報Webマガジンaff(あふ)