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ページ番号:2867
掲載開始日:2021年6月4日更新日:2021年6月4日
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深大寺・佐須地域の公有化土地を活用した環境教育
小学生が育てたお米を給食でおいしくいただきました
調布市の北部に位置する深大寺・佐須地域は、国分寺崖線の周辺に広がり「はけ」の豊かな湧水による用水路に沿って、都市農地や屋敷林等が広がり、武蔵野の面影を残す里山風景を形成している地域です。
市では、こうした地域の豊かな環境を調布の財産として次世代に引き継いでいくため、里山の風景が残る地域の環境を保全・活用する取組を進めています。令和2年7月には、都市の貴重な農地を保全し、農のある風景を維持していくため、東京都の「農の風景育成地区」に都内5地区目として指定されました。
この取組の一環として、当該地域で市が公有化した土地を活用し、里山や農に触れ合える体験型の環境教育の場として活用しています。昨年、近隣に位置する市立柏野小学校の5年生児童や保護者、教員、近隣市民等の多くの方々が、田植えや稲刈りを行い、収穫したお米が令和3年5月10日にサプライズで給食に提供されました。
サプライズで給食に提供
給食提供日は児童には事前に知らされておらず、給食の準備中に校内放送で昨年みんなが育てたお米であることが放送委員会よりアナウンスされました。6年生児童からは「あの時のお米!」と驚きの声が上がり、自分たちで育てたお米を食べられるのが待ち遠しい様子でした。学校の栄養士から「普段食べているお米と違って無農薬有機で育てたお米なので、色合いがアイボリーで香りがいい」と説明を受け、実食。食べた感想を聞くと、「いつものお米と違う!」(男子児童)「噛めば噛むほど甘みがあっておいしい!」(女子児童)との感想が返ってきました。現在はコロナ禍の影響で、給食の時間は前を向いて「黙食」していますが、この日は少しだけ笑顔が多くこぼれる給食となりました。
今年も環境教育の一環で5年生児童が田植えや稲刈りを行います。来年はどんな笑顔を見せてくれるか楽しみです。