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掲載開始日:2023年12月1日更新日:2023年12月1日
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調布市・都立農業高校神代農場共同イベント「深大寺・佐須地域の湧水散策」が開催される
市では、平成20年8月に都立農業高校と相互連携基本協定を締結しています。この基本協定に基づき、良好な自然環境が残る市内の同校神代農場(調布市深大寺南町)をはじめ、深大寺・佐須地域における水路を中心とした秋の農の風景の中、令和5年11月18日(土曜日)に散策・見学イベントを開催しましたので、報告します。
深大寺・佐須地域の特色
今回、イベントを開催した「深大寺・佐須地域」は、開発の進む市街地にありながら、緑豊かな国分寺崖線、ハケ下から湧き出る湧水を水源とする水路、その水路に沿って広がる田畑などが一体となって、一昔前の武蔵野の風景を彷彿させる里山の環境が残されています。
この貴重な環境資源を次世代に引き継いでいくため、市では平成26年3月に「調布市深大寺・佐須地域環境資源保全・活用基本計画」を策定し、環境保全・活用に取り組んでいます。
関係者 挨拶
開催に当たり、都立農業高校 一ノ瀬校長先生、宍戸先生及び地元在住の理学博士 齊藤 亀三様から、挨拶をいただきました。
都立農業高校 一ノ瀬校長先生 挨拶の様子
湧水散策開始
湧水散策の開始です。
まずは、地元在住の齊藤様に説明をお願いし、深大寺・佐須地域の田畑の中を流れる水路に沿って、散策を行いました。
説明では、水路は神代農場内で湧き出る湧水を水源とし、最終的に野川に合流することや、水路に生息する生物の紹介、また、昔は神代農場内から逃げ出した養殖魚が生息し、夏場には田畑でも蛍を見ることができたとの昔話も織り交ぜていただき、大変興味深いものでした。
水路の説明以外にも、齊藤様所有の昭和30年代に撮影された深大寺・佐須地域の写真を用いながら、その遷り変わりについて、説明がありました。
この写真の中には、拡幅前の三鷹通りや佐須街道、建設工事中の中央自動車道、戦後間もない昭和22年当時の深大寺・佐須地域の航空写真等、大変貴重なものがあり、ご参加いただいた市民の方から感嘆の声が挙がっていたことが印象的でした。
水路の説明・見学の様子
水路散策の様子
昔の写真を用いた説明・見学の様子
深大寺・佐須地域 遷り変わりの説明・見学の様子
都立農業高校 神代農場内に移動
続いて、神代農場に移動しました。神代農場内の説明は都立農業高校の宍戸先生及び神代農場部の生徒の皆様にお願いしました。
この神代農場は、深大寺・佐須地域の田畑を流れる水路の水源であり、湧水はとても冷たいものとなっています。
神代農場では、この豊富な湧水や落ち葉から作った堆肥を活用した水田があり、同校生徒が田植えから稲刈りまでを行っているとのことでした。
また、冷たい湧水を活用し、ワサビの生育、イワナ・ニジマスの養殖を実施しているとの説明がありました。ワサビの生育やイワナの養殖は水温が低くなければ実施できないため、都内でも大変貴重なものです。
農業高校神代農場部生徒 挨拶の様子
神代農場内の水田 説明・見学の様子
養殖池 見学の様子
ワサビ田 説明・見学の様子
脱穀作業 見学の様子
カブトムシの幼虫探しに挑戦
神代農場内では落ち葉で堆肥を作っており、この堆肥の中に多くのカブトムシの幼虫がいます。
今回、都立農業高校様から特別に許可をいただき、カブトムシの幼虫探しを行いましたが、幼虫が見つかるたびに、大きな歓声が上がっていました。
カブトムシの幼虫を見つけるぞ!
カブトムシの幼虫を見つけた!
ご参加された皆様、散策はいかがでしたか。お疲れさまでした。
最後に、このたびの湧水散策イベントの開催に当たりまして、多大なるご協力をいただきました、都立農業高校の一ノ瀬校長先生、宍戸先生、神代農場部生徒の皆様及び齊藤 亀三様、どうもありがとうございました。