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ページ番号:2868
掲載開始日:2017年8月28日更新日:2017年8月28日
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深大寺・佐須地域の概要
深大寺・佐須地域は、調布市の中北部(佐須町4丁目及び深大寺南町1・2・4丁目の一部)に位置し、国分寺崖線の緑と崖線由来の湧水を水源とする水路、その水路に沿って広がる田畑などが一体となって、里山の風景が今もなお残っている地域です。
地勢
深大寺・佐須地域は、ハケと呼ばれる国分寺崖線を挟む2つの段丘(武蔵野段丘、立川段丘)にあり、ハケ下からの湧水が水路(小川)となって、多摩川の支流である野川に合流しています。崖線に沿って続く雑木林、南北に形成された谷戸を活用した都立農業高校神代農場や深大寺自然広場、水路周辺に広がる田畑など、良好な自然環境及び里山の景観が維持されています。
(下図は、地域地勢の概略図です。)
里山風景を支える主な地域資源・国分寺崖線の緑
都立農業高校神代農場
都立農業高校神代農場は国分寺崖線から入り込んだ谷戸地形の最奥部にあり、谷戸頭の形状となっています。この神代農場内には、湧水を利用した水路や池が点在しています。また、斜面は竹林を含む樹林地となっていて、水と緑の豊富な谷戸の景観を保っています。
この神代農場は、人による管理が施された谷戸環境を維持し、また豊かな生態系を有しています。
東京都立農業高校神代農場のウェブサイト(外部サイト)(外部リンク)
深大寺自然広場
野草園
深大寺・自然広場内に位置する、調布市「野草園」には、約300種類10,000本以上の野草があり、ムラサキなどの珍しい花も見られます。
深大寺自然広場は深大寺・佐須地域の北部に位置し、大半が都市計画公園の計画区域内にあり、良好な自然緑地環境が維持されています。深大寺自然広場には、散策に適した雑木林のほか、野草園やカニ山キャンプ場があり、市民の憩いの場となっています。
野草園紹介のページへリンク
カニ山(通称)
深大寺自然広場内に位置する通称カニ山は、雑木林環境を残し、市民の憩いの場所となっています。かつては小川が流れ、そこにサワガニが棲んでいたことから、カニ山と言われるようになりました。
この武蔵野の原風景を残すカニ山では、デイキャンプができる設備もあります。
かに山キャンプ場の紹介ページへリンク
水辺環境
湧水
国分寺崖線からしみだす湧水は、地域を流れる用水路の水源となっています。昔に比べ、湧出量が減少していますが、比較的近年に湧出した場所も確認されています。
水路
国分寺崖線の湧水はやがて用水路となり、地域の里山風景を構成する大切な環境資源であるとともに、地域の農業を支える重要な役割も果たしています。また、動植物が集う場所でもあります。
都市農地
田んぼ
深大寺・佐須地域では、用水路沿いに田んぼが営まれている場所もあり、武蔵野地区では減少している貴重な水田風景が臨めます。
特に、国分寺崖線の緑を背景に、歩く人々の心を癒してくれる里山の光景は、この地域の見どころの一つでもあります。
畑
深大寺・佐須地域の南部には、地域を流れる用水路沿いに畑がまとまって残っています。
このことにより、開放感のある風景が残っています。野菜が整然と並ぶ姿も、素晴らしい景観の一要素となっています。
深大寺・佐須地域の都市農地は、今も農業に従事される方々の営農に対する努力により保全されています。この緑豊かな地域を将来にわたり残していくためには、私たち都市に暮らすすべての人々が、そのことを理解する必要があります。このことの詳細は、関連リンクをご参照ください。