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ページ番号:2377
掲載開始日:2021年10月5日更新日:2021年10月5日
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梵鐘(ぼんしょう)
種別
国指定重要文化財(工芸品)
指定年月日
昭和38年(1963年)2月14日
所在地
調布市深大寺元町5-15-1 深大寺
制作年代
永和2年(1376年)
概要
この梵鐘(ぼんしょう)は銅鋳製で、高さ125.5センチメートル、口径68.8センチメートル、龍頭(りゅうず、梵鐘を吊るす部分)はたてがみの先が渦巻き、上唇のやや伸びた雄健な形相の竜首で、火焔宝珠(かえんほうじゅ)を高く据えています。
以前は境内の鐘楼に吊るして使用されていましたが、平成12年(2000年)にひびが見つかり、現在は釈迦堂(しゃかどう)内に保存されています。
梵鐘の胴の部分は「池の間(いけのま)」と呼ばれますが、そこには、「深大寺開基以来、梵鐘は何度となく鋳造又は鋳直しがなされたが、破損したり薄かったりしてよく鳴らなかった。そこで僧俗数名が力を合わせ鋳物師(いものし)に命じて遂に大鐘を造った。」ことが記されています。
「永和二年(1376年)丙辰八月十五日大工山城守宗光」の銘があり、この鐘の作者宗光は、当時関東一円に梵鐘を供給していた、物部姓を名乗る鋳物師の一族と考えられています。
東京都内の現存する梵鐘としては、港区の阿弥陀(あみだ)寺の元徳2年(1330年)と、板橋区の大堂の暦応3年(1340年)のものに次ぐ、3番目に古い紀年銘のある古鐘です。