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ページ番号:13707
掲載開始日:2025年2月3日更新日:2025年2月3日
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(要注意)梅毒の感染者数が急増中
2023年の東京都における梅毒感染者数は3,701人で、過去最多となりました。
男性は20代から50代、女性は20代で多くの感染者が報告されています。
梅毒とは
梅毒は、梅毒トレポネーマという病原体に感染することで起こります。
主に性的な接触により、口や性器などの粘膜や皮膚の小さな傷から感染します。
多数の相手と性的な接触を持つことで感染する(または感染させる)リスクが高まります。また、コンドームの適切な使用により、感染リスクを減らすことができます。
国内の梅毒発生状況
日本では、1967年の1万1000人を最多とし、その後はおおむね減少傾向にありました。
しかし、2011年以降、梅毒患者の報告数は増加傾向となり、2021年移行は大きく増加しています。2022年以降は、年間1万件を超える報告がされており、その後も高い水準が続いています。
また、近年、特に女性の報告数が増加しており、直近10年で約20倍となっています。
年代別で見ると、男性20代から50代、女性は20代が突出して感染者が増えています。
梅毒報告数の推移
(注)2023年は第1週から第52週に診断された報告数(2024年1月5日時点)
年代別に見た梅毒報告数(2023年)
(注)2023年第1週から第52週に診断された報告数(2024年1月5日時点)
症状
梅毒は感染していても症状が出ない場合や、症状が消失する時期があります。症状が消えても感染力が残っているのが特徴です。
治療をしないまま放置していると、数年から数十年の間に心臓や血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、時には死にいたることもあります。
感染した後、経過した期間によって、症状の出る場所や内容が異なります。
第1期(感染後約3週間)
感染後約1か月で、感染した場所(性器、肛門、口など)に、できもの、しこり、ただれなどができます。この症状は治療しなくても数週間で消えますが、治ったわけではないので、他の人に移す可能性もあります。
第2期(感染後数か月)
治療をしないで3か月程度経つと、病原体が血液によって全身に運ばれ、手のひらや足の裏など全身に赤い発疹(バラ疹)ができます。治療しなくても、数週間から数か月で症状は消えますが、きちんと治療をしないと病原体は体内に残ります。
晩期顕症梅毒(感染後数年から数十年)
症状がないまま数年経過することがありますが、皮膚や内臓で病気は静かに進んでいます。心臓、血管、脳などの複数の臓器に病変が生じ、場合によっては障害を残す可能性があります。
梅毒は感染しても症状が出ない人もいます。検査を受けないと感染したかどうかはわかりません。梅毒は、早期に発見することで、適切な治療により治癒が可能です。症状がある時や、不安な時は、早めに近くの医療機関や保健所で検査を受けましょう。
妊娠中の梅毒は特に危険です
妊娠中の梅毒感染は特に危険です。妊娠している人が梅毒に感染すると、母親だけでなく、胎盤を通じて胎児にも感染し、死産、早産になったり、生まれてくる子どもの神経や骨などに異常をきたすことがあります。生まれた時に症状がなくても、遅れて症状が出てくることもあります。
初期の妊婦健診で梅毒検査が行われますが、健診後に感染する場合もありますので、気になることがあれば、主治医に相談しましょう。
検査
都内の保健所や都の検査室では、匿名・無料で検査を受けることができます。
検査の予約
WEB又は電話で予約できます。
- 東京都HIV等検査予約サイト(外部リンク)
- 東京都HIV等検査予約センター(受付時間:午前10時から午後8時(年末年始を除く土日祝含む))
050-3801-5309
検査場所
- 東京都新宿東口検査・相談室
検査日時
月から金曜日:午後3時から8時 (注)毎週水曜日は女性のための検査日
土曜日・日曜日:午後1時から5時 (注)祝日(11月23日は除く)、振替休日、年末年始を除く - 東京都多摩地域検査・相談室
検査日時
土曜日・日曜日:午前9時50分から11時まで (注)年末年始・祝日を除く
詳しくは東京都感染症ナビ「検査・相談」(外部リンク)をご覧ください。
梅毒に関する情報サイト
梅毒に関する専門的な知識や情報は、下記をご覧ください。