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掲載開始日:2023年10月12日更新日:2023年10月12日
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(10月11日発表)武者小路実篤記念館秋の特別展「武者小路実篤の本をめぐる物語」
(注)このコンテンツは、報道機関向けに提供した情報を掲載しています。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
一冊一冊の本が隠し持つ物語をひもとき、「本」を楽しむ
武者小路実篤は生涯に800冊を超える著書を出版しました。その中でも、最初期の洛陽堂白樺叢書の本や、自身の作品を書店を介さず読者に直接届けた我孫子刊行会本、また「無車詩集」など詩集は、実篤自身が出版に深く関わりました。一方で、実篤が評価を得ると、「友情」の無断出版騒動、藝術社版全集の資金の持ち逃げなど、本をめぐって事件も起きています。また、実篤から誰かへ、誰かから実篤へ、献辞が書かれた本には、それぞれが込めた思いがあります。実篤記念館開館以来、多くの方々からの寄贈や館の収集活動で収蔵された本の一冊一冊が持つ知られざる物語を紹介し、「本」の魅力を味わっていただくとともに、そこから時代背景や実篤の交友を浮き彫りにします。
会期
令和5年10月14日(土曜日)から11月26日(日曜日)まで
本展の見どころ
本をめぐる事件
大正時代中期以降、実篤の知名度が上がると、代表作「友情」の無断出版や、全集の資金持ち逃げ、また検閲で削除を受けたりと、様々な事件が起きます。実篤の文学に影響力があるために起こった出来事を、資料や書簡で紹介します。
姿を変える本、奥付の謎
再版されるたびに表紙の色や装幀が変わったり、奥付を見ると5日で再版、10日で3版と短い間に版を重ねた本があったり、4版の出版日より5版の出版日が早かったり。一冊一冊の本を見ていくことで発見した出版の謎をご紹介します。
献呈署名本の魅力
志賀直哉、有島武郎、柳宗悦ら白樺同人はもとより、「白樺」の影響を受けた精神科医・式場隆三郎、また全く作風の違う作家・谷崎潤一郎や宇野浩二、後輩にあたる小林秀雄や亀井勝一郎ほか多くの人と交わした献呈署名本を数多く展示。直筆署名の筆跡を楽しみ、献辞に込められた互いの思いを感じてください。
主な展示資料
- 「お目出たき人」
洛陽堂
実篤最初の単行本。明治44(1911)年2月初版刊行。再版されるごとに表紙の色が変わった。 - 「荒野」
志賀直哉宛献辞
雑誌「白樺」創刊2年前の明治41(1908)年4月に私家版で出した初めての本。献辞に出版を強く勧めた志賀直哉への感謝が書かれている。 - 「その妹」削除版
日中戦争中の昭和14(1939)年に警視庁の検閲で削除処分となり、ページを切り取られた。岩波文庫版。 - 谷崎潤一郎「細雪」
昭和21(1946)年6月 中央公論社
武者小路実篤へ贈った献呈署名本。
展示解説
解説
伊藤 陽子(展覧会担当学芸員)
日時
10月20日(金曜日)、11月19日(日曜日)
午後1時30分から45分間程度
参加費・申込
不要
時間までに展示室へお集まりください。
問い合わせ先
一般財団法人調布市武者小路実篤記念館
- 住所 182-0003 東京都調布市若葉町1-8-30
- 電話 03-3326-0648
- ファクス 03-3326-1330
- Eメール kinenkan@mushakoji.org
- 武者小路実篤記念館ホームページ(外部リンク)