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掲載開始日:2024年10月9日更新日:2024年10月9日
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(10月9日発表)武者小路実篤記念館 秋の特別展「式場隆三郎と武者小路実篤」
(注)このコンテンツは、報道機関向けに提供した情報を掲載しています。最新の情報と異なる場合がありますのでご注意ください。
式場隆三郎 と武者小路実篤の交友の軌跡をたどる
会期
2024年10月26日(土曜日)から12月8日(日曜日)
秋の特別展「式場隆三郎と武者小路実篤」
式場隆三郎(1898-1965)は、精神科医の傍ら、ゴッホをはじめとする芸術家の研究や、民藝運動や山下清を 後援したことで知られています。式場は新潟医学専門学校時代に結成したアダム社の活動を通じて、実篤ら白樺派諸氏の知遇を得ました。
アダム社はまた、大正7(1918)年に実篤が創設した新しき村の新潟支部ともなり、村の機関誌には、医学生・垣沼(かきぬま)隆三郎の名前で新しき村に病院を作る構想が発表されます。結果的には、実現することはありませんでしたが、式場の医師としての原点は新しき村にあったのです。
本展覧会では、実篤を自分の生涯で最も影響を受けた人と評する式場と、実篤の共通項をトピックとしながら、2人の交友を掘り下げます。
新潟でいち早く西洋美術を紹介したアダム社
アダム社同人が4、5日間ほとんど徹夜で約120点の複製画を飾り付けた1日限りの展覧会は、新潟市内で最初の西洋美術紹介となり、新潟新聞社をはじめ地元の各新聞社から取材されたといいます。
新しき村の病院構想
新しき村であれば、金銭の心配なしに安心して病気を見てもらえる理想的な病院が実現できるとの構想が生まれるのは、村の精神に共鳴する医学生として当然の帰結とも言えます。
式場は新潟医専を卒業後に上京して開業し、未だ村の病院を建てられないかわりに、自身の医院に村の治療部を置くことを宣言しました。
ゴッホの大衆受容に影響を与えた複製画展
式場と言えば、ゴッホの研究家としても知られてています。
長年にわたり収集したゴッホの複製画コレクションは、全国各地の複製画展にも活用され、どの会場も盛況となりました。
展示解説
- 解説:石井めぐみ (本展覧会担当学芸員)
- 申込:不要。時間までに展示室へ。
- 日時:11月1日(金曜日)、11月30日(土曜日)午後1時30分から 45分間程度
問い合わせ
一般財団法人調布市武者小路実篤記念館
- 住所:〒182-0003 東京都調布市若葉町1-8-30
- 電話:03-3326-0648
- Eメール:kinenkan@mushakoji.org
- ホームページ:https://www.mushakoji.org